漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ
夏の過ごし方
暑中お見舞い申し上げます。
梅雨明けし、本格的な夏がやって来ました。(暦の上ではもうすぐ立秋ですが・・・)
東洋医学の古典 黄帝内経では、夏の3か月(5月6日の立夏~8月8日の立秋)のことを蕃秀(ばんしゅう)と呼びます。
夏は草木が成長し、花が咲き、天地の陰陽の気が交流することで、万物が成長して栄える。
朝は早く起き、夜は1年で1番遅くまで起きていても良い(日が長いので)。
体を適度に動かし汗をかき 、体の陽気を上手く発散し
明るく怒ることなく気持ちよく過ごすべき、と黄帝内経に書かれています。
地球温暖化も影響しているのか、最近は日本でも猛暑が心配されることが多くなりましたが、
この時期は水分の摂取、冷房機器の上手な使用で熱中症の予防をしたいものです。
しかし、クーラーの効き過ぎと、冷たいものの摂りすぎは注意が必要です。
夏は陽気を発散させ、体に熱がこもらないようにして、健康を維持する必要がありますが、
クーラーの効き過ぎは、陽気を発散させることが出来ず、体に熱がこもることになります。
それにより、益々冷たいものがほしくなり、その摂りすぎも胃腸を冷やし、食欲不振、下痢などの
症状を引き起こすことにもなりかねません。
また、もともと陽気が少ない人は、クーラーの効き過ぎにより、体が冷え体調を崩してしまいます。
クーラーの設定温度、低すぎませんか?冷たいもの摂り過ぎていませんか?・・・ ちょっと見直してみませんか?
そして、朝夕の涼しい時間などに適宜体を動かし、汗をかき、代謝を良くして流れの良い身体を目指しましょう。
時には木陰などの自然の風(天然のクーラー)で涼を得ながら、この夏を元気にお過ごしくださいね。