漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ

不妊の原因について(排卵障害)

不妊原因の4つ目は、排卵障害についてです。
 

排卵に至るまでには、正常な卵胞の発育、成熟が必要になります。
 

卵巣の中の原始卵胞と呼ばれるものは、卵胞直径0.1〜0.2mmで、月経の始まる頃に直径5mmほどになり,卵胞刺激ホルモンの(FSH)により卵胞は成長します。卵胞直径8mmになる頃から、エストロゲンの分泌が徐々に増え、卵胞の大きさが15mm頃に急増し、卵胞期初期の数倍の産生量になります。

間脳ー下垂体系に200pg/ml以上の高レベルのエストロゲンが2〜3日間作用すると、脳下垂体からのLHの放出を促され、これが、卵胞表面の一部の組織を非薄にし卵胞破裂(排卵)を起こすのです。
 

排卵発育の障害は、いろいろな段階で起こります。
⚫︎1mmに満たない小〜中細胞のままで成長が止まる場合。
⚫︎5mm前後にまで成長するが、そこで成長が止まる場合。
⚫︎排卵直前までの大きさにせいちょうするが、卵胞破裂が起こらない場合。

以上を排卵障害による不妊症と呼び、不妊患者の15〜20%を占めています。

 

排卵障害の3つの治療法は、以下の通りです。

⑴ 間脳ー下垂体の障害に基づく低ゴナトロピン性卵巣機能障害の像を呈するもの
  重度の環境性無月経、神経性食欲不信症、Kallman症候群、ゴナトロピン単独欠損症などを含む。
⑵間脳ー下垂体の機能障害に基づくが、血中ゴナトロピンレベルはほぼ正常レベルで、エストロゲンレベルもほぼ正常。
  無排卵や希発月経を呈し、PCOSなど。
⑶卵巣性無月経とよばれ、高ゴナトロピン性卵巣機能不全など。


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