漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ

牛黄の力

世界のお茶を飲みながら、ブログを書いています。

今日は、インドのアッサム紅茶です。

ミルクにも合う、豊かなコクと甘みのお茶と書いてありますが、ストレートで楽しみました。

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2日目のブログは、動物生薬 牛黄について書いていきます。

牛黄は、5年ほど前の夏の終わりに 脳梗塞で救急搬送され、半身不随になってしまわれた方に使った忘れられない思い出があります。

詳しいお話は、ここには書きませんが、この方は、牛黄製剤で半身不随も回復され、

その後、マラソン大会に何度も出場し、好タイムで頑張っています。

お医者さんたちには、とても驚かれているようです。

牛黄は、牛の胆のうにできた胆石(結石)で、1000頭に1頭とも言われ、希少性と素晴らしい薬効から

金よりも高価な生薬とも言われます。実際、高いですsweat01sweat01

薬物書の古典『神農本草経』には、命を養う薬と書かれています。

無病息災のお守りの護符の文字は、牛黄を入れた墨によって書かれます。

無病息災の願いを込め、また人間を災いから守ると言われる牛黄。

水戸黄門の印籠の中にも、牛黄が入っていたと言われています。

牛黄の薬効として、

「驚癇寒熱、熱盛狂痙」と神農本草経には書いてあります。

訳すると、驚いて卒倒した者や高熱で痙攣を起こした者、精神異常をきたした者に効く。という意味です。

漢の時代の漢方書には、

子どものあらゆる病気、口も開けないほどの高熱、大人の精神錯など幅広い症状に使え、

長期に渡って服用すれば、寿命を延ばし、物忘れしなくなる。と記されてます。

中医学書を読むと、芳香開竅薬に分類されており、

主な効能として、開竅豁痰、清熱解毒が挙げられ、

高熱や熱病による意識障害、炎症や痙攣、特に脳梗塞などの脳血管障害による意識障害に用いられます。

牛黄の末梢の赤血球数を増価させる働きや、抗酸化作用によると考えられています。

牛黄の薬理作用として

肝臓保護作用、解熱作用、赤血球新生促進作用、血圧降下作用、抗酸化作用、

抗炎症作用、抗ウイルス作用、強心作用、利胆作用、末梢神経障害改善作用、鎮痙作用、鎮静作用

我が家の愛犬が、雷に驚き興奮している時に、牛黄の鎮静作用を期待して使ったこともありました。

わんわん吠えて泣き止まなかった愛犬が静かに寝てくれたことを思い出しました。

我が家は、出かける時には、牛黄製剤がカバンの中に入っています。

漢方の救急薬としても、安全な優れた薬です。
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*妊婦さんにはお勧めしません。お使いの時は、漢方薬剤師にご相談ください。
*参考文献 救心製薬小冊子牛黄 



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