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HOME > 漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ > 生薬の話 > 夏のお守り 牛黄
漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ
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夏のお守り 牛黄
毎日、暑い日が続いていますが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?
今日も、お日様ギラギラ、気温もぐんぐん上がっていましたが、ぐったりしてませんか?
この暑さが、命に係わる 熱中症、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすことがあります。夏は危険がいっぱいです
なぜ脳梗塞、心筋梗塞が増えるのかと言うと、汗をかくことで、身体の中から津液(水)がうしなわれ、血液もドロドロになり流れが悪くなってしまい、そうすると、血管が詰まってしまうのです。
そんな時、私がお伝えしているのは、お守りに牛黄をバックの中に入れておいてくださいね。ということです。
水戸黄門の印籠の中に入っていたのも牛黄です。
牛黄は、1000頭に1頭しか取れないと言われる牛の胆石で、金の何倍の値段がつくと言われる高貴薬です。
薬物書のルーツと言われる「神農本草経」の中でも、命を養う薬で、無毒で長期服用することにより、健康で長生きできる『上薬』に分類されています。
高熱や意識障害、炎症や痙攣に効果があり、脳卒中、脳梗塞などの脳血管障害にも威力を発揮します。
この季節、バックにひとつ、お守りとして入れておいてくださいね。
カテゴリ:
(漢方薬局 桃仁) 2016年8月 6日 12:37
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同じカテゴリの記事
シルクロードを渡ったスパイスに想いをはせて
世界各地のお茶を飲みながら、ブログを更新していく3日目です。
今日は、スリランカのセイロン紅茶、マータレー。
マータレーは、スパイスの産地で知られる小さな町だそう
.
ターメリック色のパッケージに描かれているイラストは、ナツメグ、クローブ、カルダモン、シナモン、スターアニスなど。
実は、漢方薬の中にもいろいろなスパイスが入っています。
ナツメグは、甘い刺激性の香りが肉料理に使われたりしますね。ハンバーグに入れている方が多いかもしれませんね。
から使われているとも言われます。漢方薬では、肉荳寇(ニクズク)と言われ、胃腸を温めて下痢などを治す芳香性健医薬で、
太田胃散やパンシロンなどにも入っています。
クローブは、歯医者さんの匂いとも言われる独特な香りです。この香りは、オイゲノールという精油成分です。
オイゲノールには、抗炎症、殺菌、鎮痛、局所麻酔作用があり、歯科医院でも使われています。
漢方薬では、芳香性健医薬、開鬱、鎮吐、鎮静薬として使われます。
カルダモンは、香りの王様とかスパイスの女王と呼ばれるほど、古くからある有名なスパイスです。
漢方薬としては、白豆寇(ビャクズク)と言われ、消化器の不調改善、駆風薬、咳痰を抑える効能があります。
シナモンは、あの独特な香りで、シナモンスティック、シナモンティー、シナモンロールなどおなじみですね。
漢方薬では、桂枝茯苓丸、桂枝湯など聞いたことがあると思いますが、桂枝で、発汗、消炎作用などがあります。
スターアニスは、形が星みたいでかわいいですよね。漢方薬では、八角と呼ばれ、お腹を温め、冷えによるお腹の痛みを取ります。
インフルエンザの治療薬タミフルは、八角が原料になったと言われます。
ハーブ、スパイス、漢方薬がラクダの背中に乗せられ、シルクロードを渡ったという話に心惹かれ、
その光景を想像して、ワクワクしていたことを思い出しました。
今日の夕食は、スパイスたっぷりのカレーにしようと思います。
(漢方薬局 桃仁) 2021年8月 5日 21:40
牛黄の力
世界のお茶を飲みながら、ブログを書いています。
今日は、インドのアッサム紅茶です。
ミルクにも合う、豊かなコクと甘みのお茶と書いてありますが、ストレートで楽しみました。
2日目のブログは、動物生薬 牛黄について書いていきます。
牛黄は、5年ほど前の夏の終わりに 脳梗塞で救急搬送され、半身不随になってしまわれた方に使った忘れられない思い出があります。
詳しいお話は、ここには書きませんが、この方は、牛黄製剤で半身不随も回復され、
その後、マラソン大会に何度も出場し、好タイムで頑張っています。
お医者さんたちには、とても驚かれているようです。
牛黄は、牛の胆のうにできた胆石(結石)で、1000頭に1頭とも言われ、希少性と素晴らしい薬効から
金よりも高価な生薬とも言われます。実際、高いです
薬物書の古典『神農本草経』には、命を養う薬と書かれています。
無病息災のお守りの護符の文字は、牛黄を入れた墨によって書かれます。
無病息災の願いを込め、また人間を災いから守ると言われる牛黄。
水戸黄門の印籠の中にも、牛黄が入っていたと言われています。
牛黄の薬効として、
「驚癇寒熱、熱盛狂痙」と神農本草経には書いてあります。
訳すると、驚いて卒倒した者や高熱で痙攣を起こした者、精神異常をきたした者に効く。という意味です。
漢の時代の漢方書には、
子どものあらゆる病気、口も開けないほどの高熱、大人の精神錯など幅広い症状に使え、
長期に渡って服用すれば、寿命を延ばし、物忘れしなくなる。と記されてます。
中医学書を読むと、芳香開竅薬に分類されており、
主な効能として、開竅豁痰、清熱解毒が挙げられ、
高熱や熱病による意識障害、炎症や痙攣、特に脳梗塞などの脳血管障害による意識障害に用いられます。
牛黄の末梢の赤血球数を増価させる働きや、抗酸化作用によると考えられています。
牛黄の薬理作用として
肝臓保護作用、解熱作用、赤血球新生促進作用、血圧降下作用、抗酸化作用、
抗炎症作用、抗ウイルス作用、強心作用、利胆作用、末梢神経障害改善作用、鎮痙作用、鎮静作用
我が家の愛犬が、雷に驚き興奮している時に、牛黄の鎮静作用を期待して使ったこともありました。
わんわん吠えて泣き止まなかった愛犬が静かに寝てくれたことを思い出しました。
我が家は、出かける時には、牛黄製剤がカバンの中に入っています。
漢方の救急薬としても、安全な優れた薬です。
*妊婦さんにはお勧めしません。お使いの時は、漢方薬剤師にご相談ください。
*参考文献 救心製薬小冊子牛黄
今日は、インドのアッサム紅茶です。
ミルクにも合う、豊かなコクと甘みのお茶と書いてありますが、ストレートで楽しみました。
2日目のブログは、動物生薬 牛黄について書いていきます。
牛黄は、5年ほど前の夏の終わりに 脳梗塞で救急搬送され、半身不随になってしまわれた方に使った忘れられない思い出があります。
詳しいお話は、ここには書きませんが、この方は、牛黄製剤で半身不随も回復され、
その後、マラソン大会に何度も出場し、好タイムで頑張っています。
お医者さんたちには、とても驚かれているようです。
牛黄は、牛の胆のうにできた胆石(結石)で、1000頭に1頭とも言われ、希少性と素晴らしい薬効から
金よりも高価な生薬とも言われます。実際、高いです
薬物書の古典『神農本草経』には、命を養う薬と書かれています。
無病息災のお守りの護符の文字は、牛黄を入れた墨によって書かれます。
無病息災の願いを込め、また人間を災いから守ると言われる牛黄。
水戸黄門の印籠の中にも、牛黄が入っていたと言われています。
牛黄の薬効として、
「驚癇寒熱、熱盛狂痙」と神農本草経には書いてあります。
訳すると、驚いて卒倒した者や高熱で痙攣を起こした者、精神異常をきたした者に効く。という意味です。
漢の時代の漢方書には、
子どものあらゆる病気、口も開けないほどの高熱、大人の精神錯など幅広い症状に使え、
長期に渡って服用すれば、寿命を延ばし、物忘れしなくなる。と記されてます。
中医学書を読むと、芳香開竅薬に分類されており、
主な効能として、開竅豁痰、清熱解毒が挙げられ、
高熱や熱病による意識障害、炎症や痙攣、特に脳梗塞などの脳血管障害による意識障害に用いられます。
牛黄の末梢の赤血球数を増価させる働きや、抗酸化作用によると考えられています。
牛黄の薬理作用として
肝臓保護作用、解熱作用、赤血球新生促進作用、血圧降下作用、抗酸化作用、
抗炎症作用、抗ウイルス作用、強心作用、利胆作用、末梢神経障害改善作用、鎮痙作用、鎮静作用
我が家の愛犬が、雷に驚き興奮している時に、牛黄の鎮静作用を期待して使ったこともありました。
わんわん吠えて泣き止まなかった愛犬が静かに寝てくれたことを思い出しました。
我が家は、出かける時には、牛黄製剤がカバンの中に入っています。
漢方の救急薬としても、安全な優れた薬です。
*妊婦さんにはお勧めしません。お使いの時は、漢方薬剤師にご相談ください。
*参考文献 救心製薬小冊子牛黄
(漢方薬局 桃仁) 2021年8月 5日 16:46
先住民アボリジニのハーブ
新型コロナウイルス感染の予防に 手洗い、うがい、マスク。
これは多くの方が実践していることですね。
私は、ティートリーを入れたアルコール除菌スプレーを作って、
マスクにスプレーしています。
以前、オーストリアに留学していた獣医さんから
ペットの手術の時にもティートリーを使うという話を聞いたことがあります。
強い抗菌・抗炎症作用を持っているので、先住民のアボリジニも伝統医療で使っていたと言われています。
主要成分の テルピネン-4-オールが ウイルスの増殖を抑えるという報告もあります。
ぬるま湯を注いだコップに ティートリー1~2滴、塩ひとつまみでうがいもおすすめです。
私は、空気の浄化にも使っています。
ディフューザーがない時は、コットンやテッシュに精油を数滴たらして部屋に置くのも良いですよ。
Tea Tree ティートリー
【学名】Melaleuca alternifolia
【科名】フトモモ科
【使用部位】 葉部
【主要成分】テルピネン-4-オール、1,8-シネオール、α-テルピネン、γ-テルピネン
【作用】 抗菌、抗真菌、抗ウイルス、消炎、鎮痛 (参照 ハーブと精油の基本辞典 池田書店)
これは多くの方が実践していることですね。
私は、ティートリーを入れたアルコール除菌スプレーを作って、
マスクにスプレーしています。
以前、オーストリアに留学していた獣医さんから
ペットの手術の時にもティートリーを使うという話を聞いたことがあります。
強い抗菌・抗炎症作用を持っているので、先住民のアボリジニも伝統医療で使っていたと言われています。
主要成分の テルピネン-4-オールが ウイルスの増殖を抑えるという報告もあります。
ぬるま湯を注いだコップに ティートリー1~2滴、塩ひとつまみでうがいもおすすめです。
私は、空気の浄化にも使っています。
ディフューザーがない時は、コットンやテッシュに精油を数滴たらして部屋に置くのも良いですよ。
Tea Tree ティートリー
【学名】Melaleuca alternifolia
【科名】フトモモ科
【使用部位】 葉部
【主要成分】テルピネン-4-オール、1,8-シネオール、α-テルピネン、γ-テルピネン
【作用】 抗菌、抗真菌、抗ウイルス、消炎、鎮痛 (参照 ハーブと精油の基本辞典 池田書店)
(漢方薬局 桃仁) 2021年2月13日 18:09
ウイルスとの長い歴史 生薬・ハーブを使って
今日は 春らしいポカポカ陽気です。
新型コロナウイルス感染者数が、減少し始めましたが、
まだまだ油断大敵ですね。
新型コロナウイルス感染のニュースが流れてから1年が過ぎましたね。
考えてみると、人類は、長いこと細菌やウイルスと戦ってきた歴史があります。
東洋医学の考えでも、身体に害を及ぼす邪のひとつに
細菌や ウイルス があります。
東洋医学とウイルスというとピンと来ないかもしれませんが
抗菌作用や抗ウイルス作用のある生薬があり、
それが含まれている漢方薬はいろいろ種類があります。
東洋だけではなく、西洋にも抗菌、抗ウイルス作用のあるメディカルハーブを 人々は活用していました。
この写真は、ハーブを束ねた花束です。
今日は庭から ローズマリー、ミント、フェンネルを摘み取りました。
これは、タッジーマッジー、ノーズゲイとも呼ばれ、魔除けや悪臭改善に使われました。
ハーブなので香りも良く、悪臭改善はわかりやすいと思いますが、
面白いのは魔除けに使われていたことですね。
細菌やウイルスも、当時は魔物です。
少しでも自分を守ろうとハーブを使っていたのでしょう。
当時は、ハーブや生薬の中に 抗ウイルス作用があるという認識ではなく、
魔女と呼ばれる薬草使いや原住民が魔除けとして使っていたものが
感染症予防に薬立つハーブや生薬だったのでしょうね。
そんなことを思いながらハーブティーを飲んでいます。
新型コロナウイルス感染者数が、減少し始めましたが、
まだまだ油断大敵ですね。
新型コロナウイルス感染のニュースが流れてから1年が過ぎましたね。
考えてみると、人類は、長いこと細菌やウイルスと戦ってきた歴史があります。
東洋医学の考えでも、身体に害を及ぼす邪のひとつに
細菌や ウイルス があります。
東洋医学とウイルスというとピンと来ないかもしれませんが
抗菌作用や抗ウイルス作用のある生薬があり、
それが含まれている漢方薬はいろいろ種類があります。
東洋だけではなく、西洋にも抗菌、抗ウイルス作用のあるメディカルハーブを 人々は活用していました。
この写真は、ハーブを束ねた花束です。
今日は庭から ローズマリー、ミント、フェンネルを摘み取りました。
これは、タッジーマッジー、ノーズゲイとも呼ばれ、魔除けや悪臭改善に使われました。
ハーブなので香りも良く、悪臭改善はわかりやすいと思いますが、
面白いのは魔除けに使われていたことですね。
細菌やウイルスも、当時は魔物です。
少しでも自分を守ろうとハーブを使っていたのでしょう。
当時は、ハーブや生薬の中に 抗ウイルス作用があるという認識ではなく、
魔女と呼ばれる薬草使いや原住民が魔除けとして使っていたものが
感染症予防に薬立つハーブや生薬だったのでしょうね。
そんなことを思いながらハーブティーを飲んでいます。
(漢方薬局 桃仁) 2021年2月13日 16:19
ノイバラのプレゼント!
今年、桃仁のガゼボに突然現れた ノイバラ。
ノイバラは、日本の代表的な野ばらで、ばらの接ぎ木の台木に使われます。
ジャスミーナ(可愛らしい花びらがハートの形のピンクのばら)を、ガゼボの道路側に配置しました。
毎年、ちょっと遅咲きですが、かわいい花を見せてくれました。
今年は、やけに多くのつぼみを付けているな~と思っていたら、
植えたはずのないノイバラが開花し、驚きました。
台木のノイバラが咲いたようです。
ばらを管理するうえでは、この接ぎ木から出てきた、台木のばらはカットしなくてはいけません。
樹勢が強いので、接ぎ木されたばらを枯らしてしまいます。
でも、かわいい小さな野ばらを根元から、切ることができません
ノイバラは、生薬として使われてきたばらです。
果実は、営実といって、緩下薬として使われます。
そんなノイバラが、桃仁に(勝手にですが)咲いたので、なんか応援されているような気持になりました。
(漢方薬局 桃仁) 2016年5月13日 17:30