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漢方薬局 桃仁

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漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ 漢方薬局 桃仁より: 2019年9月

妊娠成立を考えるミネラルのお話 (亜鉛と銅)

不妊治療の技術は、日々進化を続けています。

今や体内栄養素にまで目を向けるようになってきました。

先日、子宝相談にいらしている方から 体内に銅が多いと着床しにくいので、

銅を含む食品を取らなかったら妊娠したというブログを読んだのですが…と相談を受けました。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015)によると

通常の食事による銅の過剰摂取はないと書かれていますが、銅は亜鉛に比べ摂取量が多くなりがちです。

銅の過剰摂取は、ひとつにサプリメントの取り過ぎが考えられます。

また、亜鉛の摂取量が少ないのでしょう。

どういうことかと言うと、ミネラル類の相互作用というものがあります。

下の図を見てわかるように、矢印の方向のミネラルがお互いに関わりあっています。



mineraru2.jpg銅の過剰が、妊娠成立のマイナスになるのは、

ミネラルの相互作用による 亜鉛の不足が推測されています。

生殖医療専門の先生のブログを見つけましたので、参考にしてください。


亜鉛と妊娠率の関係性
■銅濃度が高いと妊娠率が低下
子宮内に銅が存在すると妊娠率低下に結びつく可能性があるといわれています。また、厚生労働省の統計から、現代の日本人の食生活では銅の摂取量が必要以上に多く(必要量0.90mg/日、摂取量0.97mg/日)、亜鉛の摂取量が必要以上に低下(必要量10.0mg/日、摂取量6.5mg/日)していることが報告されています。
銅と亜鉛は細胞の機能に関与する微量金属です。銅/亜鉛比が増加すると、酸化ストレス、癌罹患率、妊娠高血圧症候群が増加することが報告されています。
 
■原因は日本人の食生活
現代の日本人は、大豆製品とインスタント食品の摂取が多くなっていますが、大豆にはフィチン酸が含まれ、これは亜鉛を除去してしまいます。また、インスタント食品には多くの食品添加物が混入しており、この一部もまた亜鉛を除去してしまうのです(EDTA、ポリリン酸、カルボキシメチルセルロースなど)。最近発表された世界の食生活の統計から、全世界の20.5%は亜鉛欠乏症であり、特に東南アジアでは33.1%と高率です。これは、黄色人種の妊娠率が白人より低い一つの理由であるかもしれません。
出典元:松林秀彦(生殖医療専門医)のブログ「銅亜鉛と着床の関係」

子宝相談の方には、食事指導も含め、お話し致しますのでご相談ください。

手作り資料もお渡ししますね。


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